2019/11/17
今年最後のレース。
大阪マラソンと神戸マラソン両方奥さんとのペアエントリーしていましたが神戸マラソンだけ当選。
北海道からは直接神戸空港に行けるので交通の便は非常に良くラン友からも好評価の大会です。
みねごん昨年11月20日に札幌地下歩行空間で意識を失いN記念病院に搬送された。
脳挫傷と硬膜下血腫で2週間の入院。
退院後はそれまで通りの練習はできない。
運動は制限されなかったが激しい運動は避けていた。
結局今年前半は出走レースなし。
後半になって9/1わっかない平和マラソン(フル)、10/20北海道ロードレース(ハーフ)に出走したがいずれもDNF。
神戸マラソンは今年のフルマラソン完走のラストチャンスだ。
制限時間が7時間とかなりの余裕がある。
私と奥さんは第2ウエーブスタート。
第2ウエーブは第1ウエーブの15分後。
スタート時のロスタイムを考えると実質6時間40分くらいか。
私がランニングを始めたのは2011年6月からだ。
最初の大きな目標は2013年北海道マラソンの完走。
トレーニングの中心はレースペース7min/km以内で走り続け続けることだった。これでいけば理論的には制限時間5時間以内に完走できるはず。幸いなことによれよれになりながらも連続3回完走することができた。
それ以来トレーニングはレースペース7min/kmをどれだけ継続できるかを目標にしてきた。
しかし今年のレースはいずれも7min/kmが続かない。
息切れが激しく15kmまで持たない。
この現象は昨年のハーフマラソンからそうだった。
ただ不思議なことに昨年まではフルマラソンになるとなんとか5時間切りは達成していた。
この原因は何だろうか?
やはり昨年の転倒による入院→走り込み不足なのかそれとも単に年齢のせいか判断が難しいところだ。
そこで今回は完走を目標に7min/kmにはこだわらず体がきついと感じない程度のペースで走り続けることとした。
11月17日
スタート時の気温は16.5℃、晴れ。湿度75%。
予報では最高気温21℃。今の季節北海道では想像がつかない気温だ。それだけにどんな服装がいいのか?
迷った末7分丈のタイツ、短パン。「野幌森林公園を走る会」オリジナル半袖Tシャツ。
スタート時はやや寒いかなと心配したがまずまず。
神戸市役所前に集合だが2万人の大会となると迫力がある。
野幌森林公園を走る会のメンバーも数人参加しているはずだが見つけられないのも当然か。
9時予定通り第1ウエーブスタート。
15分後第2ウエーブスタート。
まずはいつもの通りウォーキングで進み始める。
スタート地点通過時確認するとロスタイムは約5分。
すぐに左に直角に曲がり大きな通りを進む。
道いっぱいにランナーの流れが続いている。
気負わず呼吸が早く整うようにリズムを刻む。
1kmほどでまた左直角曲がり。ちらりとガーミン君を見ると7min/km。まずまずのスタートだ。
いままでの大会では入りが6min30sec/kmくらいで入って2~3kmで6min45sec/kmへ意識して落としていくことが多かったが、最近はいいのか悪いのか初めから7min/kmだ。
今年のわっかない平和マラソンではこのペースで進んだが10km過ぎにはペースダウンし33km付近の関門でタイムアウト。
2km地点。
左手に郵便局が見えてくる。ガーミン君が体を震わせる。6min57sec/kmとなかなかいい感じ。呼吸も苦しくない。これがどのくらいの距離続くかだ。また直角左カーブ。そして右直角カーブと街をでるまでは直角カーブが続く。周りは背の高いビルが続き日影が多いので涼しくて走りやすい。どうやら神戸の大きな通りを南西に向かっているようだ。
北海道マラソンのスタート時はぴょんぴょん追い越していくランナーが多いがウエーブスタートのせいかランナーの流れはスムーズだ。
右手に湊川神社。このあたりは多聞通りなど多聞名が目につく。灘の酒蔵が多かったからかもしれない。
このあたりではまだ余裕で周りの景色を楽しみながらのランだ。
3km地点。
ガーミンを確認すると7min30sec/kmにペースは早くも落ち気味。ちなみにこの時点での心拍数は135bpm。ただ呼吸は正常でこの調子をどれだけ継続できるかだ。今までのフルマラソンの平均心拍数はほぼ142bpmでそれに比べるとやや低め。
こんな調子で5km地点通過。
今度は街の名前に長田の名前が目につく。
1995年のあの阪神・淡路大震災の大きな被害にあった灘区やら須磨区などとよく耳にした地名だがその面影は特に感じない。
直角カーブを2か所通過すると左手にあの鉄人28号のモニュメントが目に入る。
あわててカメラのシャッターを押すもランナーの陰になってしまった。
9km過ぎても呼吸の変化は感じない。ただ心拍数はやや下がって120bpm台に落ちている。
最近のトレーニング時は心拍数が落ちてくるとだんだんやる気を失ってしまうが、本番レースでもありモチベーションは持続している。
そのうち左手に海が見えてくる。
ここからは海岸沿いに明石海峡大橋向かって進んでいくが10km過ぎあたりからペースは8min/km台まで落ちてくる。
やはり以前の走力に比べると落ちてきているのを実感する。
ただし呼吸は苦しくはないし心拍数も120bpm台と変わらない。
前もって今回のコースを地図上で確認していたつもりだが折り返し地点が何キロ付近だったかどうも思い出せない。
ハーフ前に折り返していたはずだが・・・。
郊外の海岸線をしばらく走っているとだんだん街中に入っている感じがする。
15kmの関門通過。
設置タイマーは2:18:54を表示している。
これは第1ウエーブのスタートからの経過時間なので第2ウエーブの経過時間は2:03:54か。
途中に「折返しの町垂水」(正確な文言は思い出せないが…。)の看板があった。
そうすると次の角を曲がると折り返し地点が見えるか、なければつぎか、なければつぎか。きりがない。
こんなことを考えているということはダメージが効いているのかもしれない。
やっと明石海峡大橋が見えてきた。折り返したランナーと次々にすれ違う。
「まもなく折返し コース注意」の看板が見えてきた。
なんと「くら寿司」の前が折り返し地点だ。
くら寿司といえばまぐろの初セリなどテレビでよく見るがあいにく北海道ではお店を見たことがない。
今度は来た道を右手に海を見ながら東に進む。
20kmを過ぎたあたりだろうか折り返し地点に向かっていく回収車とすれ違う。
回収車を目にするのはあまり気持ちのいいものではないが、今回はかなり余裕がありそうなので追い立てられている気にはならない。
26km付近では海上を走る漁船から放水の歓迎を受ける。
思わず立ち止まって動画取得。
周りもほぼ同じペースのランナーが固まっているせいか会話の内容が耳に入ってくる。
女性2人組で1人は初心者らしくもう一人は初心者のリード役のようだ。
リード役の足元を見るとワラーチを履いている。かなり走りこんでいるランナーのようだ。
初心者ランナーに「これを走り終わったら次のフルマラソン走ってみたいとおもう?」と声をかけている。
初心者はクリアな答えを出さない。
そうだよね。わたしも今の走りでは次のレースをまた走るぞなんて言えないよ。
レースではいつも後半苦しくなると「フルを走るのはこれっきりにしよう」なんて思うが不思議と喉元過ぎるといい思い出しか残らずまたエントリーのボタンをポチッてしてしまう。
30km手前で往路から外れて右手の海岸のルートを進む。
もう4時間以上は走っている。ペースも9min/km台まで落ちてきて走っているのか歩いているのかわからない速さだ。ただ自分としては走っているつもり。呼吸、心拍数も相変わらず120bpm台と変化なし。
34km付近のノエビアスタジアム神戸では私設応援団が太鼓をたたいての応援。
ここでも動画取得。
後半での応援は一瞬疲れも忘れ助かります。
レース前から37km付近からの高速道路の上りがきついという話を聞いていた。
走ってみてわかったのだがだらだら3kmくらいの上りかと思っていたが途中フラットなところもある。
最初の上り、そして40km手前の上りの2段階上り坂。
高速道路からのポートターミナルやらタワーなどの景色は一瞬疲れを忘れさせてくれるが脚の方は決して忘れていない。
周りのランナーはほとんどが歩いている。私は走っているつもりだがペースはウォーカーと変わらない。
そして40km付近。
やっと最後の上りを登りきったところで携帯の呼び出し音が鳴りだす。
奥さんからのメールだ。
奥さん:「いまどこ?」
みねごん:「40km付近」
奥さん:「着替えが終わって長男夫婦と応援してます」
どうやら私の1時間以上前にゴールしたようだ。
こうしていられない。ちょうど高速道路の下り坂。ちょっと気力を入れてラストスパートに入る。
とはいっても8min/km台だが・・・・。
高速道路を下り切って右に曲がると左手が市民広場の一角。ゴールももうすぐだ。
沿道の人からは「もう少し。次を右に曲がると最後の直線だよ」のコール。
こんな応援を受けると歩くわけにはいかない。
最後の直線では右手の歩道から奥さんの「頑張れ~」の声が耳に飛び込んでくるが姿を確認する余裕はない。
ゴール手前では有森裕子さんとハイタッチ。
そしてめでたくゴール
Gross Time:6:20:57
Net Time:6:15:08
2017年のホノルルマラソンに次ぐワーストタイムだがとりあえず完走しました。
その後ラップタイムを振り返ると
最初の10kmを7min/km台、
10~20kmは8min/km台へ
20~30kmは9min/km台、
30~40kmは10min/km台と
確実にスローダウン。
ただ心拍数は120bpm台と安定していた。
これがスロージョギング提唱者田中宏暁先生の言う生理的イーブンペース?。
【走り終えて】
今回の神戸マラソンは制限時間7時間と余裕があったので最初から苦しくない程度で走ってみたが6時間を超えるタイムでは北海道内のフルは完走できない。
来年は7時間制限時間の全国の大会を探しながらの「私のランニング足跡」を残すことになるのか、
あるいはこの冬から春にかけてのトレーニングで元の走力を回復して7min/kmのペース復活できるのか。
今後のみねごんのランニング生活の行方を左右しそうである。
2019/11/30 記