北海道内のマラソンシーズンの始まりを告げる伊達ハーフマラソン。
今年で連続3回目の参戦です。昨年の大会はパーソナルベスト(PB 2:06:07)でした。
今回も風が少し冷たいもののいつものように恵まれた天候です。
ところで3月に参加した「ランナーズマイスター中級ワークショップin千葉」。大きな収穫の一つはゆっくり走り続けるトレーニングの重要さでした。今年の出場予定大会はこの伊達ハーフマラソン、裾野高原ハーフマラソン(5月)、奥尻ムーンライトマラソン(フル
6月)ですが、これらの大会は今年最大の目標北海道マラソンを確実に走りきるためのステップと考えています。つまり今回の伊達ハーフマラソンは記録を狙うのではなくゆっくり長く走るためのトレーニングの一環との位置づけです。
それともう一つ大事なこと。
それは奥さんの伴走に徹することです。私が4年前の2011年、突然走り走り始めたとき奥さんはランニングには全然興味はありませんでした。それでも大会出場時にはいつも同行してもらっていました。そのうち自分でも走ってみたいと言い出し私の走り始めた1年後の2012年9/2。石狩サーモンマラソン5kmに初出走。みごと完走。そして昨年の伊達ハーフマラソンで10kmに挑戦。完走を果たしています。その後(2014年)5/11仙台国際ハーフマラソンにハーフマラソン初挑戦。私はそのペーサー役を約束していたものの4/20伊達ハーフマラソン出走後無理がたたり大風邪を引いてしまいました。おまけにその風邪を奥さんにまでうつしてしまい奥さんは出走断念。ところが私の方は何とか回復を果たし出走。奥さんには顔向けができない結果に。そこで今年、私は記録狙いでもないし罪滅ぼしの伴走を提案。大会までのトレーニングメニューを提示し二人三脚で走りこんできました。走行距離はいまいちながら何とか大会日を向かえることができました。
そこでコース攻略のための作戦です。
幸い奥さんは昨年2014年の伊達ハーフマラソン10kmを体験済みです。この10kmコースはハーフコースの15km以降が復路になっています。そしてかなりの下りとなっているので勝負はスタートから16kmまで余裕をもって走り切れるかが勝負となります。その為には第1関門通過後の伊達トンネル手前あたりからの上り坂、ここが勝負のポイント。スタート直後から自制をしk7min以内で走れればOKぐらいの余裕で走ること。大会前のトレーニングでは最長12kmくらいしか走っていなかったので奥さんとしては不安がいっぱい状態だったようです。
さて大会当日
前日入りの洞爺湖の宿8:00車で出発。スタート時間10:00のつもりで出発したものの実際は10:50スタート。この辺が相変わらずのざっくりみねごん。8:30には会場着。おかげで駐車場は比較的近いところをゲット。前線基地は総合体育館に確保。総合体育館は結構スペースがあってカルチャーセンターに比べると落ち着けます。受付を済ませゼッケン等を受け取り準備OK。今回からゼッケンにICチップが付いておりシューズに取り付ける必要がありません。スタート時間までは2時間以上もあるので柔軟体操やら準備運動やら時間をつぶすもののやっぱり時間を持て余す。かといって外に出ると冷たい風で体の筋肉が固くなりそうだし・・・。
10時10分出陣。
やはり風が冷たい。私は最後まで迷っていたがウインドブレーカーは着用せず。奥さんは着用。走れば暖かくなることわかっているがこの辺の判断が難しい。手袋は持ってきた。しかしiPhoneでの写真収集には素手の方がベター。
この季節ウエアー選択が難儀です。
途中こんな売店が気になる。
ゴール後の楽しみか…
スタート地点には続々とランナーが集結してきます。いつものように持ちタイム順に1:20-1:40から始まり2:00-2:30まで。当然私たちは2:00-2:30。
スタートの号砲とともに花火が打ち上げられランナーの気持ちも高ぶります。
今までの練習の結果はどう出るのか?
それぞれのランナーの思いを胸に一斉にスタートです。
ロスタイムは1分20秒ほど。
意識してゆっくり入ったと思ったもののスタート直後1kmまでのタイムは7分31秒。ロスタイム1分20秒を引くとk6分10秒程度。やっぱり予定より早い入り。
2kmはk6分02秒。ますます速くなっている。
私といえばお経のように「あせるなあせるな」と隣の奥さんに言い聞かせます。本当は自分に言い聞かせていたのですが・・。山西先生(立正大学教授)に教わった吐く息をはっはっと腹式でリズムをとるように奥さんに指示。
スタート3kmでやっとk6分30秒と安定。4kmでサイクリングロードに入る。道が狭いので追い越されるとどうしてもついていきたくなる。呼吸も安定してきたのでペースが速くなりそうなところを意識して抑える。このサイクリングロードからは有珠山、昭和新山に向かって走るので気持ちよくリズムをとって走ることができました。しかもポイントポイントには応援の方々が声援を送っていただき距離も近いので気持ちも伝わってきます。
7kmくらいからは呼吸も整い、リズムも出てきて本来であればペースアップをする地点です。
でも今回は奥さんのペーサー。
自重自重!
奥さんも気持ちがよくなってきた様子がわかります。気持ちがよくなると知らず知らずのうちにペースアップしてしまします。ここで再度に手綱を引きます。
給水所です。のどは乾いてはいないのですが給水の練習です。
口に含みうがいだけ。
順調です。
9kmすぎには第一関門&折り返し地点です。関門の時計を確認するとあまり余裕は無いようですがこのリズムで行けば大丈夫。
折り返すと急な上り坂です。私たちの後方を走るランナーを確認できる唯一の地点。多少余裕が生まれます。
そして登りきると道道です。少し下っているのでここで呼吸を整えるように指示。
しばらく行くと10km地点です。この先トンネル手前あたりから問題の上り坂。
なんか奥さん意外に快調です。体重が軽いからでしょうか。上り坂でもペースは変わらず黙々と走り続けています。
私の方がやばいかな?と思っていたものの思ったより呼吸も苦しくならずにトンネルを通過。ちらっとガーミン君(GPS時計)に目をやるとk7minで登りきったようです。
そのあとも6分40秒台でリズムよく13kmの給水ポイントを通過。
呼吸OK。筋肉痛なし。
奥さんも順調なようです。
14km付近
ここからはほぼフラットなところです。奥さんは周りの風景を見る余裕もあるようです。大会の楽しみ方は人によりいろいろですが、このように周りの景色を楽しみながら楽な呼吸で筋肉痛もない状態で走り続けることを目的にすることもありかなんて思うみねごん。
そろそろ15km地点です。
練習ではこんな距離を走ったことのない奥さん「ここまできたんだ」と感激しているようです。
15kmで西に右折すると絶景です。
右手には少し雲に隠れて羊蹄山、進行方向正面には昭和新山、そしてこの写真では写っていませんが左手に有珠山。私が一番気に入っている地点です。このあたりから快調ペース。少しずつペースアップです。
そして第2関門16km付近。管内小学校。ここまでくればあとは下りになります。
相変わらず呼吸も楽、筋肉痛もないようです。
17km付近
このあたりから下り坂が続くので好きなペースで走ってOK。
骨盤をまわすようにWSの感覚で。
k6分30秒を切り・・・・
18km付近
k6分20秒を切り最終給水ポイント通過。
最後の1kmは5分台でゴールに向かう。
ゴール手前では恥ずかしがる奥さんの手をひいて
万歳ゴ~~~ル!!
記録は2時間18分33秒の同タイム。
めでたし、めでたし
と思って記録証を確認したところなんと奥さんの総合順位が私の一つ後。
ちょっとごきげんが・・・・。
でもサービスのお餅をタッチの差でゲット。キノコ汁と一緒にほおばって事なきを得た今年の伊達ハーフマラソンでした。
ヨカッタヨカッタ
ゴール後の奥さんの感想。
心配していたほどのダメージもなく余裕をもってゴールできたことに感激。前半のペースを抑えた走りが功を奏したことを実感。これからも楽して完走できるようにトレーニングに励むそうです。
(2015/04/22記)
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