2015年5月10日 10:00 みねごん、奥さん、次男が3人そろって富士裾野高原マラソンのスタートについています。奥さんもこの4月の伊達ハーフマラソンで体力に余裕を持って完走を果たしており今回もやる気満々。
一方の次男は初ハーフ・初大会。ただ冬はスノボー、夏はダイビング、そして水泳と体は鍛えている様子だがマラソンは???。
ところで北海道民のみねごんがなぜ富士裾野高原マラソン?
それはちょうど1年前、次男が転勤で御殿場市に転居。
これ幸いと奥さんと押しかけたところ富士山の美しさに感動。
富士山を見ながら走ってみたいなぁ~~と思いながら検索したところ御殿場から近い裾野市で開催の大会発見。
せっかくなので奥さんはもとより大会未出走の次男の分も即ポチリ。
大会当日の気象状況
気温23℃、湿度43%、晴れ。
風は高原だけあってさわやかなものの日差しは肌を刺すほどの強さ。
早朝富士山がその美しい姿をみせてくれていましたが、今は雲がかかっています。富士山を見ながらの走りは期待できませんがランニング日和といっていい大会になりました。
スタートを今か今かと待っているランナー。号砲とともにトップランナーたちは解き放たれたように競技場ゲートに向かいます。我がみねごん一家は最後尾からゆっくりついていきます。ばい菌マン、タイガーマスク、サッカーボールなど楽しい被り物での参加者も。サッカーボールは昨年札幌豊平川市民マラソンで見かけたような…・
さて今回の戦略。
このコースは高原マラソンというくらいでアップダウンのきつい大会。昨日3人でコースを廻り下調べドライブ実施済み。噂通りのきつい坂が続きます。特に競技場を出てからすぐの約5kmにわたる上り坂。フラットなコースだと7~8kmくらいまでの息が整い体が温まったところから少しずつペースを上げて16kmくらいから全開・・・なんて戦略を立てるところですがこのコースはとんと見当がつかない。まあ今回も最初の5kmは様子を見ながらゆっくりと・・・・。いい加減なみねごん。それにしても3人一緒に走れるなんて幸せです。そんな感慨に浸りながら運動公園を後にします。
※コース高低表 画面上をクリックするとみねごんのブログに飛びます。そのほかのデータが参照可能です
近くの茶畑から手を振って応援してくれる茶摘み娘?(多分娘だったと思う)
ここは静岡であることを再認識です。
最初は周りを見ながらの余裕の走りだったものの、早速上り坂の洗礼。それも少しずつ傾斜がきつくなってくる。
ガーミンの走行データを見てみると今回のコースは最大標高差268m、平均斜度5.4%。
これだけではピンとこないので北海道の出走済み大会と比較してみました。海岸に近いスタート地点から高原までの上りの坂道、特にトンネル内の上りがきつい伊達ハーフでは最大標高差99m、平均斜度3.5%。札幌マラソンハーフの行きは下りだが帰りのだんだら上りがいやらしいコースは最大標高差87m、平均斜度2.4%。
うわさによるとこの富士裾野高原マラソンはトレイルランナーがトレーニング目的で出走する人も多いとか・・・。
この登坂走時のみねごんの心拍数は170bpm台。ペースはk8minを超えようかというスローペース。奥さんと次男は少しずつ私を置いて先に行きます。スタートから5kmのあたりでは10m位の差でしたがその後の下りでは悲しい一人旅です。大会後奥さんからの報告によるとこの5km付近から次男は「お先に」という言葉を残して行ってしまったそうです。
5km過ぎから少し下ってまた昇って次に最高標高の須山郵便局まで上って左折します。このあたりでも応援の方に助けられました。ハイタッチしてもらいました。とにかくここが一番標高の高いところ。つらいところ通過です。
須山郵便局通過後は下りのコース、昨日の下見では道に何度も迷いました。かなり道が入り組んでおり曲がる道や方向が変則的です。でも今日はコースを間違うこともないし、つらい上りもひと段落。息を整えながらもう1周に向けて気を引き締めます。幸いこのあたりは日陰も多く緑もきれい、見渡しのいいところもありちょっと余裕で走ります。逆にこの下りで上りの借金を返さないとまずいのですが走っているときはそんなことは考えずにつらくない程度に。k6min10secくらいだったでしょうか。
そしてゴールから4km付近に戻って地獄の1km上りで2周目突入です。このあたりで一生懸命太鼓をたたいて応援していただきました。もう1周行ってきます。とことこ2周目を走っていると最高標高あたりの須山郵便局手前 スタートから13km辺りで奥さん発見。なんとてくてく歩いているではないか。後ろからカツを入れる。「もうすこしで下りだよ」 奥さん急に走り出す。その後は2人旅。呼吸でリズムをとり足を止めない。
そして17km付近。2周目終了
ここからゴールまで下りです。ここで残り時間を確認。制限時間2時間30分には残30分くらい。あと4kmだからk7minでも何とか時間内にはゴールできると奥さんを励ます。結果的には下りでもありk6分10sec程度でリズムに乗って下っていく。途中タイガーマスクを追い越す。
いつものことですが被り物ランナーには感心します。普通に走ってもつらいのにあんな余計なものを身に着けて走るなんて・・。特にあのサッカーボールはその後どうなったんでしょうか。
そして陸上競技場内に。
ほぼ1周しなければならないので結構きつい。
最後は伊達ハーフと同じく奥さんと手を取り合って万歳ゴール。
この大会のきつさは通常のハーフ以上、30km走くらいか・・・・。
記録は
2時間26分31秒
次男は30分以上前にゴール
何はともあれここ裾野市の大会で長嶺一家の足跡を残すことができました。
天気にも恵まれスタート前とはいえ富士山も見ることができました。おまけに開会式では遠来賞をいただき思い出深い大会となりました。
ところでこの大会は経験したことのないタフなコースでした。今までのハーフでは最初から最後まで行けるとこまで行ってしまえみたいな作戦であったり、最初の7kmくらいまではウォーミングアップ、体があったまったら少しずつペースアップといった戦略をまえもって立てて臨みました。思い通りの展開で走りきることでより大きな満足感を得られ、コースをコントロールできたという実感 これがだいご味でした。ところが富士裾野高原マラソンでは上りのきつさを前もって知ることはできましたがそれが実感できませんでした。結局コースの言うままに走らされたという感じです。でも貴重な経験をさせていただいて本当に満足しています。
最後に素晴らしい大会を運営された関係者、スタッフ、ボランティアの方々、そして沿道で応援をしていただいた皆さんに感謝申し上げます。
2015/5/16 記
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